ネット上には、「クマに拳銃は、豆鉄砲」とか「頭蓋骨は銃弾を弾く」といったコメントが見られる。
ここで、弾丸の諸元(口径、マズルエネルギー(j))を並べてみると
| 口径 | マズルエネルギー(j) | 特徴 | |
| ライフル弾(クマ猟) | 7.6mm | 約3500j | |
| 22lr弾 | 5.7mm | 約150j | 最も威力の低い弾丸 |
| 38スペシャル | 9mm | 約250j | 日本の警察の拳銃弾 |
| 9㎜パラベラム | 9mm | 約500j | 世界中の軍・警察で最も使われる拳銃弾(日本の警察も一部組織で使用) |
といった感じで、日本の警察の拳銃弾は、クマ狩猟用の弾の10分の一以下のパワーしかないので、この数値的には、クマは倒せそうにない。
しかし、世界最大記録のグリズリーを倒したのは、最も威力の低い弾である22lr弾である。(値段も最安)
カナダのアルバータ州のネイティブカナディアン女性によるものだが、頭部ショット一撃で斃したらしい(その後、念のため合計7発撃ち込んいるが)
ネット上で頭蓋骨写真を見ると、いずれも穴が空いている(一個は貫通)。
対人の場合、銃社会のアメリカでは、膨大な銃撃戦のデータがあり、頭部およびボディーへの銃撃の場合、人間を行動不能にする率(incapacitated)は、口径(22lr、9mm、45口径等)による差は、データ上では、あまりないようだ。
つまり、22lrでも、急所に当たれば、人間は、大体は一撃で行動不能になる。
また、牛の安楽死用にも使われていて、体重数百キロの成牛でも頭部ショット一発でダウンです。
現在、国内でクマによる人的被害が急増している。
山中で、200m先のクマを一発で仕留めるなら、ライフルが必要だと思うが、市街地での至近距離なら拳銃弾の連射でも対応できると思う。
※住宅地での緊急銃猟では、推奨射撃距離は2mとされているらしい。近づきすぎだろ
街区に出没したクマに対して、高齢化し、人員も激減した猟友会を呼んでいる間に、被害者が出たり、逃げられたりしてしまう可能性を考えると
市街地での緊急処置時、警察官による拳銃使用も可能性としてはあり得ると思う。
しかし、現状の警察官の38スペシャル弾の5連発のリボルバーでは、かなり不安がある。
日本の一部の警察組織では、9mmパラベラム弾のグロック拳銃(装弾17発)が使われているらしい、9mmパラベラムなら、22lrの3倍の威力があり、これを連射すれば、たぶん、クマは倒せる。
※市街地に出てくるクマは、小型のメスや若クマが多い
※ツキノワグマは、人間と同じくらいの体重
※ヒグマは、実際に実験してみないとわからないが 残酷だけど
※アメリカの狩猟ガイドも、グロックを所持しているケースもあるらしい。
命中精度、連射性、威力、軽さ、弾の安さ、などの総合バランスの点でよいので
クマの出没多発地域では、警察は9mmグロッグ拳銃にして、二人組行動で、対クマ射撃(5連射など)の練習をしておけば、緊急時(人が襲われているような場面)に対応できると思う。
まあ、法的な問題や、反対も多くて難しそうですね。
※警察自身も、危ない業務は、やりたがらないと思います。

