都市河川の水質改善が進まない理由

 昭和の頃の河川は、驚くほど汚かった。
 理由は、下水道が普及していなかった時代、トイレは汲み取り、台所排水は、そのまま垂れ流しが普通だったので、川は、洗剤で泡立ち、野菜くずや、ご飯粒が普通に流れていた。
 子供時代は、そんな川で魚とりをしていたものだが、今は、下水道が普及した地域の、水質は、かなり改善はしている。

 しかし、下水道普及率が100%の地域でも、都市小河川の水質はいまいちだと思います。
 近隣の小河川は、日によって、ムラがあり、洗剤の泡だらけだったり、薬品による緑色だったりする時があります。
 
 これは、下水道が整備されていても、違法放流か、誤接続などで、汚水が垂れ流しになっているケースが多いのではないでしょうか?
 
 自治体は、こういう状況は把握できているのかは、不明です。
 
 道路設計をやっていた時代は、都市部の設計において、よく下水道台帳を調べたものですが、台帳上からは、個別の住居が、下水道に接続しているかは確認できないと思います。
 ※マンホールのふたを開ければ確認できますが
 
 下水道使用料を払っている = 接続されている とはならないケースも多いと思います。
 本人も違法放流していることに気づいていないケースも多いのではないでしょうか?

 いずれにしても、下水道インフラが整備されても、それが、正しく利用されていないとしたら、もったいないと思います。
 ちゃんとした調査と、違法放流の罰則等の法整備、接続工事への補助金等を併用して、河川の水質改善を図って欲しいです。

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