日本の酒税制度は、複雑すぎると思う。
酒の種類別や、麦芽の量やアルコール度によって細分化されている。
アルコール度の高いお酒の税率が低かったり、よくわからん。
そこで、シンプルな視点で、改善策を考えてみる。
1.現状の制度上の問題点として
①制度が煩雑なことによる無駄な社会コスト(企業と行政)が生じている
ビールは酒税が割高、税率の低いお酒を混ぜた第三、第四のビール言った謎商品が多数発売されている。
単純においしい飲料を作る競争ではなく、企業側に無駄な商品開発、営業、販売等のコストを強要するものである。
さらに、規制を監視する側の行政コスト、必要のない部署、ポスト等が発生し、行政が肥大化する要因である。それらのコストは皆、税負担である。
②アルコール依存症を増加させやすい構造
アルコール度が高く、税率が低いお酒を原料とした商品、ストロング系あるいは、ワインなどの商品が多数発売されている。
「非常に安価」、「飲みやすい(ソフトドリンク的)」、「アルコール度はビールの2倍」といったアルコール飲料は、依存症になりやすい。
仕事が終わると即、コンビニに駆け込み、その場で飲むような人を見かける。
※仮に、500mm缶を2本で、アルコール10%とすると、毎日アルコール100cc摂取している。健康面での1日あたりの許容摂取量20ccの5倍にあたる。
結果として、多くの人の人生と健康を破壊している可能性がある。
※私はお酒好きなのだが、20代頃にストロング缶があったら、やばかったと思う。
また、労働生産性低下や、生活保護や、医療費等の社会コストも増大させる要因である。
2.解決策
解決策は、シンプルに、「アルコールそのものに対する税」にすればよいだけだと思う。
お酒の種類に関係なく、アルコール1mm当たり税額〇円 と決める。
そうすることによって
①社会コストの削減
企業側は、税率の低いお酒を組み合わせて、麦芽の量を減らしたビール風飲料なんてものを作る開発コストが必要なくなる。広告宣伝、営業コストも必要なくなる。
規制する側の行政も、アルコール量だけ調べて課税すればよいだけで、簡単。
企業側、行政側のコストが減少し、お酒の値段も税も下がる可能性がある。
②おいしいお酒が増える
アルコール量に対して一律の税金にすれば、企業側の商品開発努力は、より味がよく、価格が手頃のお酒を造ることに集中できる。
③健康によいお酒が増える
アルコール依存症の始まりは、酔うことを目的として飲むようになる点で、大体が、アルコール度が高くて、安いお酒を飲むようになる。
酒類関係なく、アルコール量に対して一律の税率になれば、よりアルコール量が少ないお酒の方が、安くなり、アルコール度の高いお酒は、高くなる。
アルコール度の低い酒類の需要が増えて
結果として、味を落とさず、アルコール度を下げた酒類が増える。
より、アルコール依存症になる人が減少すると思います。
最終的には、医療費削減や、人生を壊す人が減るなどメリットがある。
※また、医療負担への減少策として、アルコール率が上がるほど、税率を加算するような工夫も考えられる。
