昔、葛西でカツアゲされかけた話

 30代の頃、二年半くらいの無職だった時代があります。
 その当時、江戸川区の葛西のアパートに住んでいて、昼間は、図書館に通って勉強していました。
 
 その無職期間中に、カツアゲ?にあったことがあります。
 
 ある日、人通りのない道を歩いていると、小さなマンションのエントランスから、見知らぬおじさんが、こっちに来て、と手招きしていました。 
 昼間だったし、何か困りごとかと、近づくと、そのおじさんが、いきなり、「財布を無くした金を貸してくれ」と言ってきました。
 そこで、私が「自分の家に取りに戻りなよ」と言うと
 「急遽、行かないといけないところがある」というので

 「どこまで行くのか」聞いても答えません。

 おじさんが「電話代だけでも貸してくれ」と言い出したので、「じゃあ100円でいい?」と聞き返すと、「1000円、いや2000円」と要求金額を上げ始めました。
 ※コンビニに公衆電話があった時代です。

 そこで、「なんで?電話なら100円で足りるでしょう?」と聞き返すと
 
 そのおじさんが切れ気味になって、「俺は暴力は好かん男だ!」「暴力はふるいたくない」ということを繰り返し言い始めました。
 
 そのおじさんの言動に「???」と、理解できませんでした。

 近くに、警察署があり、緊急時には「警察が電話を貸してくれる」ことを、おじさんに、教えてあげようと思い

 「このちょっと先に、警察署があって」と言った瞬間、
そのおじさんが「わぁ~すみません、ごめんなさい!」とすごい勢いで、謝ってきたので、この時、ようやく、自分がカツアゲされていたことに気が付きました。

苦笑いで、「『警察署で、電話借りろ』と教えたかっただけだけどね。」とそのおじさんに伝えたら、うつむいていました。
 これ以上、関わるのも面倒くさいので

 「もう用は終わりでいい?」と聞いたら小さく頷いたので、そのまま無事、なにもされることはありませんでした。
 ※されたら、思い切り反撃するが、刃物とか出されたら嫌ですね。

 呼びかけられても、不用意に近づかない方がよいと思いました。

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