旭山動物園の行動展示で、北極クマが、アクリルガラス越に、人に向かって水に飛び込むコーナーが有名だが、クマは、水面すれすれに見える人間をアザラシに見立てているらしいです。
クマは、人間が一瞬目線を逸らした瞬間に、ガッと来るので、人間側は気が付いたら目の前にクマがいるとのことです。
肉食動物の本能は、相手が目を逸らす「一瞬の空き」も見逃しません。
※クマは雑食ではあるが、食肉目であり同様の本能がある
クマに、背中を向けて逃げるのはNGなのも、彼らの攻撃本能にスイッチを入れるからです。
また、クマが人を襲撃するときは、感覚器官(急所)が集中した顔面、特に眼球を狙う傾向が高いようです。恐ろしい。
このような、顔面を狙う肉食動物の本能を上手く利用して、クマ対策ができないか考えてみます。
ポイントとして
①「大きな目と口が描かれたもの」は、相手の攻撃を躊躇わせる効果がある
クマに、自分より大きく強い動物だと勘違いさせることと、攻撃スイッチを抑制する効果
②仮に攻撃された場合も、攻撃対象を、「大きな目と口が描かれたもの」にすることで
人体損傷、特に顔面への負傷を防ぐ
既にある①②を利用した例(クマではないが)として
バングラデシュの森林労働者のトラ対策として、「大きなお面を背中に被る」という方式で、被害が激減したそうです。
トラは、基本は背後から奇襲するので、大きな目と口が描かれたお面を、背中に背負っていると、襲撃されるリスクが激減します。
部族が、大きな目と口の描かれた盾を持っているのも、同じような効果を狙っているのかも。
また、闘牛において、赤い布(目と口は描かれていないが)を持っているのも、攻撃対象をそこに集中させる戦略だと思います。
具体的な商品として
「大きな目と口がデザインされた商品」、例えば、大きなタオル、ポンチョ、バンダナ、リュックカバー、敷布、傘などに、「大きな目と口をデザインした商品」である。
特に、リュックカバーは、立体感のあるリアルなものが出来ると思います。
これにより、突然、背後から襲われる危険がだいぶ減少すると思います。
また、パニック時は、背を向けて走りがちですが、背後から襲われる危険が減るでしょう。
クマに襲われた時は、「大きな目と口が描かれた商品」を、頭上に高くかざすことで、大きな動物と思わせて、攻撃意欲を失わせる効果があるし、仮に攻撃されても、「顔が描かれた部分」が攻撃対象になるので、顔面等の被害が減らせる可能性があります。